HOBBY×HOBBY《Hobbys Square》

     管理人 兼 駄文屋店主:あさひ@駄文屋

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iDolM@ster SS Vol.1-3 夏祭り - ラムネ

「はーっ。一時はどうなることかと……」
「うぅっ……。皆ごめんねぇ……」
「萩原さんが謝る事じゃないわ」
「千早さんの言うとおりなの。雪歩のお陰でこんな"イイモノ"が手に入って、ミキとっても嬉しいの」
「本当ね」
「あはは……。結局皆で買っちゃったもんね♪」
「うんうん♪ これは絶対ってピンときたの」
「そ、それなら……いいのかなぁ」
「美希の場合は……ちょっと買いすぎのようにも見えるけれど」
「美味しいから問題ナシなの♪」
「――ん~、確かに。甘すぎなくて美味しいっ」
「でもなんだか……。お腹すいてきちゃったねぇ」
「それじゃ、そっちのお店も見てみましょうか」


***  ***


「――今のところこれが最後でね。悪ぃね、嬢ちゃんたち。まいど!」

「いいえっ。ありがとうございました~っ」
「ありがとうなの~♪」
「焼きそばも……なのね」
「これでええっと。たこ焼き屋さん、お人形焼き屋さん、お好み焼き屋さん……4軒目ですぅ」
「丁度私たちの前に、纏めて買ってっちゃう人がいるなんてね~」
「たこ焼きと焼きそばだけでも確保できてよかったわ」
「えへへ。一つずつだけだけど……手に入ってよかったね」
「――これだけ同じタイミングでってことは、やっぱり同じ人が買い込んでるんだよねえ?」
「その可能性は高いわね。えっと、お店の人が言ってたのは、……私たちより背が高くて」
「えぇっとぉ。綺麗な長い髪が印象的で」
「和服がよく似合う美人?」
「「「…………」」」
「と、とりあえずどこか座ってさ、買えた物だけでも食べよ。ね?」
「そ、そうね春香。これなら4人で分けても……あら?」
「あ。み、美希ちゃ~ん?」
「はぁひ? ……あ、雪歩~♪」
「美希、そっちにいたんだね。それは?」
「え? ああ、イチゴ飴ってあったから、ナニカナー? って買ってみたの♪」
「そう……」
「ほひひいよー?」
「美希ちゃん。お口にくわえながらおしゃべりなんて、しちゃだめだよ」
「雪歩、ごめんなの。……暑くなってきちゃったの」
 ぱたぱた
「人が沢山いるからかなあ? って、うわわわわわっ」
「美希ちゃん待ってぇっ! 襟元広げちゃだめだよっ!」
「ぶーっ。暑いものは熱いの……」
「美希、ちょっとストッープっ!」


***  ***


「はぁ……。浴衣の襟いじったら、着崩れてしまうに決まってるでしょう?」
「ほんとだよ~。気をつけてね、美希」
「ごめんなさいなの」
「ま、まあまあ。これで少しは涼しくなった……かな?」
「あぁ~、風が気持ちいいの♪ ありがとう、雪歩」
「美希じゃないけど、確かに暑いよねえ。……、食べる前に飲み物買ってこよっか」
「そうね。美希は、もう少しここで待ってて……何が飲みたい?」
「はいなの♪ 千早さんにお任せするの」
「仕方ないわね……」
「私はもうちょっと美希ちゃんに付いてるね。あ、お茶でお願いしまぁす」
「了解♪」

 ――――。

「雪歩~♪ はいっ、日本茶だよっ」
「ありがとう、春香ちゃん」
「はい、美希。お茶にしたけれど、これでよかったかしら」
「大丈夫なの♪」
「――はれ?」
「ん。どうしたのかな? 春香ちゃん」
「や。皆お茶なんだなぁ~、と思って」
「ええ。食事に合わせて飲むと思ったから、一応」
「あ、それもそうだよね」
「春香はお茶じゃないの?」
「……そういえば、何だか嬉しそうにしてたけれど」
「わ、私は……水槽の隅で見つけて、これを」
「わあっ。もしかして、ラムネ?」
「そうそう♪ それもガラス瓶のっ。夏祭りって言ったらやっぱりラムネかなーって♪」
「わかる気がする。うぅん、私も行けばよかったかなあ」
「ふふっ。確かにお祭り以外だとどこで売ってるのかわからない飲み物、ではあるわね」
「"ラムネ"……? ミキも飲んでみていい?」
「うん、いいよ? ただの炭酸なんだけどね。待ってね、今開け」
「あは♪ いただきまーす」
「あっ、それはまだ」
「――……でてこないの」
「あ、あはは……。ラムネ玉外さないと飲めないんだよ、美希ちゃん」
「ラムネ玉?」
「ビー玉が蓋になってるのよ」
「何でビー玉が蓋になってるの?」
「うっ。そ、それはちょっと……分からない、かなっ」
「あ、あ。ほら、ラムネ開けよう? 春香ちゃん」
「そ、そうだね。冷たいうちに飲みたいし」
「……春香、間違えて浴衣濡らさない様にね?」
「あ、千早ちゃん酷っ?!」
「春香ちゃんなら大丈夫だよっ。ほ、ほら今日はもう一回転んでるしっ」
「も~っ、雪歩までっ」
「いいから。早く開けるの♪」
「……はい。じゃ、開けるねー。せーのっ」


 ポンッ


***  ***


貴方が読みたい番号にすすみましょう。

もう少しここにいよう→(LAST)

今戻ったらだれかいるかな?→3

遊戯に向かった子たちはどうしてるかな→4

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iDolM@ster SS Vol.1-2 夏祭り - こんぺいと

「ひぅ……。あっ、すみませぇん……。うぅっ……」
「雪歩、大丈夫?」
「うん、ありがとう春香ちゃん」
「あんまり混んでいるという訳でもないけれど……。その様子だとこのまま進むのはちょっと大変そうね」
「ごめんね? 千早ちゃん」
「いいえ。萩原さんが謝ることじゃないわ」
「そんなに怖いなら、普段の移動だって大変だろうって思うな」
「あれ? でも雪歩、最近はあんまりそれ位じゃ動じなくなってたよね?」
「うん、最近少し慣れたかなって思うんですけど……。きょ、今日は……屋台の男の人の視線が気になって、……うぅっ」
「あー……」
「納得なの」
「し、視線気にしない様にって思うとねっ、今度は周りの男の人が気になって……」
「なるほどなるほど……。じゃあ雪歩、はいっ」
「は、春香ちゃんっ?」
「ホラホラ。手繋ごうよ、雪歩」
「え、あ……うん」
「えっへっへ。こうしてるとほら、私がお店の人の視線遮っちゃうから気にならないんじゃないかなーって」
「あ……ありがとう、春香ちゃんっ!」
「ふふっ、萩原さん嬉しそうね……。じゃあ、私も」
「え……ええっ?! 千早ちゃんまで……。ううっ、な、なんだかこっちの方が恥ずかしいような……」
「ぶ~っ、雪歩ばっかりずるいの。だからミキは千早さんと手繋ぐの」
「ちょっと美希っ。……仕方ないわね」
「じゃ、邪魔になったり、とか大丈夫かなぁ……」
「なんとかなるなる♪ じゃあ、ゆっくり進もっか」
「うんっ」


***  ***


「あ、ねぇ皆。あれって駄菓子屋さん、かな?」
「あら、いろんなものが並んで見えるけれど。"こんぺいとう"って出てるわね?」
「コンペイトー? ってミキ食べたことないの……」
「へえ……美希ちゃんはないんだ?」
「うん、ちょっと見てみよ? ね、千早さん、雪歩、春香」
「ええ。わかったから引っ張らないで、ね?」


***  ***


「あら。……いらっしゃい、お嬢さんたち」

「わぁ。可愛いアメがいっぱいなのっ」
「本当ね」
「あ……」
「お店の人が女の人で、よかったね」
「……うん」

「ゆっくり見て行ってね」

「色んな色や形の飴が沢山あって、どれにしようか凄く悩んじゃうのっ」
「本当に色々あるんだねぇ。美希の気持ち、よくわかる……ふふっ」
「見てるだけで楽しくなるよねえ」
「ありがとうございます。……あの」

「欲しいのがあれば、この小袋に詰めてね。袋1つで100円だから」

「あはっ、どんどん詰めちゃうの♪」
「み、美希ってば。あんまり詰めすぎると破れちゃうよ」
「だいじょーぶなのっ」
「あ……そう言えば」
「どうしたの? 萩原さん」
「えっと、小っちゃい頃お父さんから聞いた話思い出して……」
「えー? 何々、どんな話?」
「うん。浅草のお店なんかで金平糖を買うと、透明なガラスの小瓶に入れてくれるところがあるんだ……ってそれだけ、なんだけど」
「ガラスの小瓶、かあ……なんか可愛い感じがするね」
「ええ、そうね」

「あら、最近の子でも知ってたりするんだねえ。……少しばかり置いてあるけど、見てみるかい?」

「ええっ? あ、有るんですか?」
「見せていただけるなら……」
「でも、いいんでしょうかぁ」

「ああ、いいとも。というかまぁ、表に出してないだけでね。希望する人皆に出してるのさ。これに入れてみるかい?」

「わあっ、ありがとうございますぅっ!」
「良かったね、雪歩」
「ふふふっ……」

 カラン、カララン――。

「わぁ。ちょっとした宝石箱みたいで可愛いねっ、雪歩」
「ええ、本当に綺麗ね。響いてくる音も……凄く澄んでるわ」
「えへへ……。この瓶の中で輝いてる金平糖さんたちはもしかしたら、"夢のかけら"だったりするのかなぁ」
「ふふっ……"夢のかけら"?」
「――大それたことじゃなくても、毎日どこかで誰かの"やりたい"が"できなかった"に変わっていく。これは、そんな誰かの手から零れ落ちた――"できなかった夢"」
「おおっ……」
「――そんな"夢のかけら"を、私たちがこうして拾って瓶に閉じ込めた。ここから毎日少しずつ、"夢のかけら"の力を貰うことで私たちの"夢"がかなっていく」
「ふふっ……」
「なんて考えてみたんだけど、どうかなぁ」
「そうね、その通りかもしれないわ」
「うんうん。なーんか、こういう事でもないと雪歩がポエム趣味にしてるって忘れちゃうね」
「え……――あ。わ、わ。何でもないっ、お願いだから今の忘れてっ……」
「そんな照れなくても。いい話だとおもうんだけどなぁ」
「ええ、そうね。自信をもって、萩原さん」
「うぅぅ~~っ。わ、私なんて穴掘って埋まってま~すぅ~!」
「あ、ちょっと。雪歩?!」
「ぶーっ。千早さんたちでばっかりお話して、ミキ仲間外れは良くないって思うな」
「こ、これは違うのよ。美希」
「あっ、雪歩の持ってる小瓶すっごく綺麗なの! これ、どーしたの? 雪歩」
「あの、美希?! ちょっと今雪歩は……ひゃっ?! あっ! あ~~っ」

 どんがら


***  ***


貴方が読みたい番号にすすみましょう。

もう少し春香たちを見ていよう→5

今戻ったらだれかいるかな?→3

遊戯に向かった子たちはどうしてるかな→4

あれ? そういえばどこにいるんだろう→6

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iDolM@ster SS Vol.1-1 夏祭り - 金魚すくい

「最初は金魚すくいで勝負だゾ!」
「のぞむところ! で、決着はどうするんだい響? また前みたいに、どっちが多く取れたかにする?」
「う゛っ……。真、それはだめだゾ。ほら、前の勝負の時……」
「え? あ、あ~……。二人で殆ど取りつくしちゃって怒られた、ね」
「だから今日はどっちが先に最初の1匹を捕まえるか、にするソ」
「了解! 負けないからねっ、響」
「こっちこそ!」

「おぉ、威勢がいいねえ嬢ちゃんたち。ま、うちの金魚たちはどいつも元気な奴らだから、がんばんな」


***  ***


 ――――。

「えいっ……、それっ……。ああっ、この金魚たちみんなすばしっこいゾ」
「でやっ……。へへっ、海や川を離れるとっ、響でも捕まえるの難しい魚っているもんなんだねだね。たあっ……」
「真、それ偏見はいってるゾ」
「ごめんごめん、……よし、きたっ」
「いや、う、器に入れるまでが勝負だかんねっ! こっちだってまだ……えいっ」
「へっへーん、ここまで来たら僕の勝ちは決まって……」

 ドボン

「あーっ!」
「取ったゲローっ!!」


***  ***


「あーぁ、負けちゃったかぁ」
「これで自分の4勝3敗9引き分けだゾ」
「他の出店で逆転してみせるさ。……で、響。その金魚はやっぱり?」
「金魚じゃないぞ、うお美だゾ。うん、うちで大事にするさー」
「あはは、響らしいや。まあ、前の勝負の時は、結局全部お店に返しちゃったしね」
「うん。あの時別れがすっごく辛かったから、その分もうお美は大事にするんだ」
「いぬ美たちとも仲良くできるといいね」
「うちの子たちは大丈夫さー。……ありがと、真」
「いーや? 僕は何も。さ、次はあっちだよ」


***  ***


貴方が読みたい番号にすすみましょう。

そういえば他のふたりは?→4

春香たちが気になる→1

戻ってみよう→3

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iDolM@ster SS Vol..1-0 夏祭り

スッキリと晴れた夕方の空に鳴り響く笛の音、鐘の音。
静かに佇む石の鳥居を取り囲むは、常ならぬ喧騒。
今日は縁日――夏祭り。


「千早ちゃんほら見て見てっ、夏祭りだよ♪ 夏祭り♪」
「わ、わかったから落ちついて、春香……」
「はははっ、でもこんな熱気感じちゃうとっていうのはわかる気がするなぁ。……ん? どうしたの雪歩」
「ま、真ちゃあん……。わ、私もお祭りは好きなんだけど……。ほら、屋台の人って皆男の人ばっかりだから」
「はふ……。雪歩は気にしすぎなの♪ 美希もお祭り好きだからよく屋台でお買い物するけど、皆嬉しそうにおごってくれるの」
「やー、流石にミキミキはトクベツですな」
「だねーっ。まあ真美たちだってそこここのお祭りで射的クイーンと呼ばれている身。今日だって……」
「や、そんなの聞いた事ないわよ? 全く……意外にみんなおこちゃまねぇ」
「そういう伊織だって、このお祭りに着てく浴衣選ぶってだけですっごく時間かけてたよネっ。自分ちゃーんと、覚えてるゾ」
「あらあら。だめよ、二人とも。折角のお祭りなんだし、楽しみましょうね」
「うっうー♪ 私、皆さんと一緒にお祭りに来れてすーっごくうれしいなって、ワクワクしっぱなしです」
「ふふっ、縁日には独特の熱気がありますね。お祭りの最中に食べる焼きそばもまた普段と違う美味しさで……」
「はいはい、ちょっと皆落ち着いて! 先方の意向でこうやって皆浴衣でお祭りに来てるけど、これも一応仕事なんだからね」
「まぁまぁ、律子もそんな固くならなくても。皆もオーダーにもあった通り"普段どおり"でいいからな!」


「にっしっし、今日の兄ちゃんは太っ腹だねーっ。それじゃあ早速いっちゃうよーっ」
「れでぃー、ごーっ!」
「よーしっ、真。今日も自分と勝負だからねっ」
「ああいいよ、響。通算3勝3敗9引き分け、今日こそ決着付けるからね!」

「あっ、ちょっと皆! 待ちなさーいっ!!」
「うふふ。亜美ちゃんたち、よっぽど楽しみにしてたんじゃないかしら。折角のお祭りですものねえ」

「わ、……もう行っちゃった。じゃあ、私たちはどうしよっか?」
「まだ始まったばかりだし、私は……ゆっくり見て回ろうとおもって」
「春香ちゃん、千早ちゃん。私もご一緒させてもらっていいかな?」
「誰と、とか遠慮することないの♪ みんなで行けばいいって思うな」

「うーっと、えーっと。ど、どうしましょう……迷っちゃいますぅ」
「お祭りも始まったばかりなんだから。焦らなくても大丈夫よ、やよい」
「やきそば、お好み焼き、ふらんくふると……。出店は沢山でていますが、逃げるものではありません。ゆっくり参りましょう」


***  ***


貴方が読みたい番号にすすみましょう。

春香たちとゆっくり進む→1

先行組を追いかける→2

もうすこしここにいる→3

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Nanoha SS vol.4

 女の子の朝は、とても早い。
 ――なぜかといえば、やることがたくさんあるからだ。
 寝癖を直すのもその一つ。
 アリサ・バニングスは、鏡台の前で髪をとかしながら、遅々として進まない"いつもの行為"に苛立っていた。
「まだ餌もあげてないのに‥‥」
 ブツブツとこぼしているのは、アリサが飼っている犬たちのことだろう。
 心の苛立ちが邪魔して手が遅くなり、それがまた心を苛立たせる。
 その症状も今日は特に酷い。
 原因は、アリサ自身もわかっている。
「なのはったら‥‥まったくも~っ!」
 頬を膨らませながら"苛立ち"を言葉にする。

 そう。
 ――なのはの様子が、最近おかしいのだ。

 いつもなら、喧嘩したりしながら何とかなるのがあたし達3人だった。
 何てったって、出会った時から喧嘩してたほどなのだから。
 朝の少ない時間の中、今までを思い返すアリサ。
 その表情には、微かに微笑みがうかがえる。
 その微笑みに、悪戯っぽさがうかがえるほどの時間が経った頃。
 もうその時には、アリサは決意を固めていた。
 「今日こそは、喧嘩してやるんだから」
 そうつぶやきながらバニングス家の門をくぐる彼女の後姿は、どこか勇ましく見えた。

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